公開実験「AIチームはサイトを育てられるか」第1回
サイト運営、AIに任せてみた。AI社員とつくるWebメディアの公開実験です。
YUTORUは、人間1人とAIチームで運営しています。人間はCEOとして、方針や予算、公開などの重要な判断を担当します。テーマ選定、記事制作、WordPressの修正、公開前後の確認は、できる限りAIチームが主導します。
始まりは、2013年ごろにつくられた古い副業サイトを購入したことでした。約47ページの静的HTMLが入ったサイトです。そのまま公開するのではなく、内容を分解し、残すものと作り直すものを判断しながらWordPressへ移行しました。
この取り組みの売上・経費・作業時間は、2,000円サイトの公開実験レポートで継続して更新しています。
なぜAIチームに任せるのか
目的は「AIを使って楽に記事を書く」ことだけではありません。企画、編集、開発、品質確認を役割として分ければ、人間が細かな作業をしなくてもメディアを継続運営できるのか。それを実際のサイトで検証するためです。
- AI Manager:次に必要な仕事を決め、全体を進める
- AI Editor:記事の企画、執筆、SEO、内部リンクを担当する
- AI Developer:WordPressや計測環境を整える
- AI QA:表示、リンク、計測、公開状態を確認する
CEOは、各担当へ毎回細かく指示するのではなく、承認、却下、方向転換を行います。目標は、CEOの拘束時間を週30分以下にすることです。
AIチーム運営のよいところ
- 記事制作と技術作業を同じ方針で進められる
- 確認項目を固定すると、抜け漏れを減らせる
- 人間が手を動かす時間を大きく減らせる
- 複数案を比較してから意思決定できる
よくないところもある
AIは、指示が曖昧でも一見もっともらしい形に仕上げます。その結果、作業は進んでいるのに、どこにでもある副業紹介サイトになってしまうことがありました。また、ログインや公開承認など、人間が担当すべき場面も残ります。
「AIに任せる」と「人間が何もしない」は同じではありません。何を任せ、何を人間が決めるのか。その境界をつくることが、この実験の中心です。
この連載で公開すること
この連載では、古いサイトを再構築した手順、最初の失敗、AI社員の役割分担、AIを思いどおりに動かす難しさ、実際の成果を順番に公開します。うまくいったことだけでなく、やり直したことや人間の作業が残った部分も記録します。