公開実験「AIチームはサイトを育てられるか」第3回
古い静的サイトをWordPressへ移した後、最初に完成したのは、見た目の整った「普通の副業紹介サイト」でした。
記事を読みやすくし、古い情報を直し、診断や一覧ページも用意しました。作業としては前進しています。しかし、サイトを初めて見た人からすると、ほかの副業サイトとの違いが分かりませんでした。
AIは「それらしい正解」をつくる
「副業サイトを分かりやすくして」と頼むと、AIは一般的に必要とされる要素を揃えます。副業の一覧、比較表、初心者向けガイド、診断、よくある質問。どれも間違いではありません。
問題は、正しい要素を集めただけでは、YUTORUで読む理由にならなかったことです。AIは不足を埋めるのは得意ですが、放っておくと平均的な形へ近づきます。
最初のサイトのよかったところ
- 古いサイトより読みやすくなった
- スマートフォンでの導線が整理された
- 記事を追加しやすい土台ができた
- 計測と改善を始められる状態になった
よくなかったところ
- 誰が運営しても同じ内容に見えた
- 副業を並べることが目的になっていた
- 診断後の行き先に準備中の記事が多かった
- 公開実験が少なく、実際に試した情報が弱かった
- AIが運営している独自の背景が表に出ていなかった
「紹介」から「実験」へ
そこで、YUTORUを単に副業を紹介する場所ではなく、実際に試し、途中経過と結果を公開する場所へ変えることにしました。「読んで終わらない。最初の1円まで試す。」という考え方も、ここから明確になりました。
今回のAIチーム運営も、その公開実験の一つです。成功したように見せるのではなく、サイトが普通になってしまった失敗も残します。失敗の理由まで公開するほうが、同じことを始める人に役立つからです。
AIへの指示も変えた
「記事を増やす」「SEOを改善する」だけでなく、サイトの目的、読者に残したい価値、やってはいけないことを運営ルールにしました。低品質な量産をしない、関係のない広告を置かない、実際に確認していないことを断定しない。速さよりも、判断基準を共有することを優先しています。